3D関連

Artec 3Dスキャナー仕様

画像の取得 可能
3D 解像度(最大) 0.5mm
3D 点データの精度(最大) 0.1mm
3D 距離精度(最大) 0.15% (100cm以上)
画像の解像度 1.3MP
カラー情報の取得 可能
光源 フラッシュバルブ (非レーザー)
視野範囲(最短) 214 mm x 148 mm
視野範囲(最長) 536 mm x 371 mm
視野範囲(角度) 30 x 21°
測定距離 0.4 – 1 m
ビデオフレームレート 16 fps
露出時間 0.0002 s
データの取得時間(最大) 288,000点/秒
出力フォーマット OBJ,PTX,STL,WRML,ASCII,AOP,CSV,PLY*
データ処理能力 40,000,000メッシュ/1GB RAM
マルチ処理能力 可能
寸法 261.5×158.2×63.7mm
質量 0.85 kg
電源 12V, 48W
インターフェース 1xUSB 2.0
仕様環境(OS) Windows 7 x64
推奨PC(最小構成) Intel Core Quad (I5 または I7を推奨), 8Gb RAM, NVIDIA GeForce 9000
ステレオモード用
グラフィックエンジン
NVIDIA Quadro、またはよりハイスペック

Artecのハンディ3Dスキャナーは高速(28万点/秒)で計測し、またわずらわしいターゲットを貼る必要はありません。さらに計測を開始する前に、パネルなどを使用したカリブレーションを行なう必要はありません。PCの電源ONと同時に計測できます。Evaモデルは非接触でスキャンでき、人間の体、特に顔の計測に多く利用されています。軽量で片手で使用できるため、たとえば博物館などに展示された大型の像も、リフターなどを使って3D計測できます。

Evaモデルはカラー画像(24ビット/ピクセル)を取得します。スキャニングの実行と同時に、2秒ごとに1枚の画像(1.3MP)を自動で撮影していきます。画像には明るさなどの調整機能があり、簡単な操作で設定できます。また画像は時系列的に表示でき、後処理で3Dモデルへカラー画像を自動で貼り付けます。モデルサイズの大きさにより異なりますが、最短 数分でスキャンと画像の貼り付けを完了できます。Evaモデルは遺物、像、CGや映画用キャラクター、人体などテキスチャマッピングを必要とする応用分野に最適な3Dスキャナーです。

文化財や遺物の3D計測は現在、据え置き型のカメラを使う方法が一般的です。この手法ではレンズのゆがみが発生し、モデル全体をつなぎ合わせると画像が合わない場合があります。ハンディ3Dスキャナーは画像の取得エリアを狭め、同時に多くの画像を取得することで、モデル上でゆがみが極端に少ない画像の貼付けが可能となりました。

Artec 3Dスキャナーとは


リアルタイムに計測でき、カラー画像も同時に取得できます。 Artec 3Dスキャナーはちょうど、ビデオカメラを取り扱うような感覚で使用します。ただし3D スキャナーによる出力は2次元の画像ではなく、3次元のモデルです。 Artec 3Dスキャナーは15ショット/秒のスピードで、連続して撮影していきます。医療、CG、建設、部品検査、リバースエンジニアリング、文化財、スポーツなどの分野で利用できます。従来の計測手法では困難とされてきた例えば、入り込めなかった天井裏や構造物の内側、建立された像などの裏側などを計測できます。部品の開発段階では、形状認識に利用しています。持ち運びでき、大がかりな装置を必要とせず、簡単に計測できるメリットは計り知れません。

スキャナーは自動でカラー画像も同時に取得できます。人の顔、部品、遺物や文化財などにカラーマッピング可能です。

簡単な操作

スキャニングの操作方法は非常に簡単です。撮影する対象物の回りを歩きながら、いろいろな方向から撮影(照射)します。あるいは対象物を回転テーブルに乗せ、ハンディ3Dスキャナーを三脚で固定して計測します。小型から大型の回転テーブルをご用意しています。計測の終了後は付属するソフトウエアで、ひとつのモデルに統合します。ビデオでスキャナーの計測風件が確認できます。

可搬性に優れた3Dスキャナー


Artec 3Dスキャナーは片手に持てるほど小型・軽量(MHタイプ 1.4kg)で、簡単に持ち運びできます。スキャンする対象物を移動できないケースがあります。この場合は3Dスキャナーを持ち、移動しながら対象物を撮影します。特に手でふれることのできない文化財遺物を計測する場合に最適です。レーザースキャナーは三脚に設置するため機敏性に欠け、計測できない箇所もでてきます。ハンディ3Dスキャナーを使用することで、陰の部分を簡単にスキャンして穴埋めできます。

動く対象物もスキャニング可能

Artec 3Dスキャナーは3Dカメラとも言えます。静止した対象物のみならず、移動している物体も三次元化できます。この技術の応用分野として医療や映画産業が考えられます。医療であれば身体の一部の動き、あるいは顔の表情を3D化して各種の解析に利用します。

PCに接続して計測

USBでPCに接続して使用します。スキャンする対象物から少し離れて、ハンディ3Dスキャナーを上下・左右に移動させ計測します。スキャニングの経験のない方でも、複雑な形状の対象物も簡単に操作できます。計測中のデータはリアルタイムでPCに表示されるため、陰になった箇所やスキャンし忘れた箇所を特定できます。

各種のフォーマットをサポート

取り込み用ソフトウエアは、3Dスキャナーに標準装備されています。同ソフトウエアでデータの合成や修正を実行します。3Dスキャンしたデータは、各種のフォーマットに出力できます。代表的なフォーマットは、STL, OBJ, PLY またはWRLです。画像は、ZBrush, 3D Studio Max, Maya, Rapidform等のアプリケーションで処理されます。

可搬性に優れた3Dスキャナー


非放射性のArtec 3Dスキャナーは、医療の分野でも活用できます。特にせき髄の検査では、従来 Quantecで採用されてきたラスターステレオ方式と同様に、放射線を受けることはありません。 Artec 3Dスキャナーはコンパクトで、短時間で計測を終えます。今後は医療分野でも使用されていきます。

Artec 3Dスキャナー使用方法

スキャニング

1.ボタンを押す

スキャナーを対象物に向けボタンを押します。
スキャニングが直ちに開始します。非常に簡単な操作です。
何か問題があれば、メッセージが画面に表示されます。

2.テストスキャンを行なう

実際にスキャニングする前に、スキャナーを手に持ち対象物を回りながらテストスキャンを行ないます。リアルタイムでデータを見ることができ、どこまでスキャンが可能か判断でき、またどこがスキャンされないか分かります。たとえスキャニングできない箇所があったとしても、後で戻りスキャンすることが可能です。

3.スキャンを実行する

対象物全体を計測するため必要なだけスキャンを繰り返します。対象物の底を計測する場合は、対象物をひっくり返してスキャンします。見える範囲をスキャンしたら、スキャナーのボタンを押してストップします。次に計測する場合は再度ボタンを押し、スキャンを開始します。データは自動で取り込みます。

データ編集

1.スキャンデータのアライメント

すべてのスキャンデータにアライメントを行い、ひとつの完全なモデルを作成します。対象物の一面をスキャニングし忘れた場合でも、後でスキャンしてアライメントに追加できます。最良化されたアルゴリズムにより、ひとつに統合された完全なスキャンモデルを作成します。モデルに座標系を付与できます。

2.テストスキャンを行なう

スキャンモデル全体に対して、三角メッシュを作成します。
このときFusion機能を使用します。
人間の顔をスキャンし写真の張り付けまで、数分で完了します。

3.スムージングと最適化の作業

メッシュに対してグリッドの最適化、穴埋め、サーフェースのスムージングを実行します。 多くの設定パラメータが用意されています。

4.カラーマッピング

対象物に対して自動でカラーマッピングを行ないます。
マウスクリックで簡単に実行できます。
PCのCPUパワーが必要となります。

データ出力

結果を出力

Artec 3Dスキャナーで出力するデータフォーマットはstl, ply, wrl, obj, asc および aop です。これらのフォーマットは広く普及しており、多くの3D CAD(3D Max, Autocad、Blender、Mudbox、Maya, Geomagic, Rapidform, Blender, Z Brush等)でサポートしています。

Agisoftソフトウェアの特長とは

Agisoftソフトの最大の特長lは、画像が大量であっても自動で合成を行なうことです。 通常画像処理のソフトウエアでは、重なり合う画像のペア間にタイポイントを配置する必要がありました。 Agisoftソフトではタイポイントの配置が不要です。Agisoftソフトは画像の各ピクセルの感度(色調や階調)を判別しながら、すべての画像を自動で合成していきます。 そのためソフトを実行するPCは高速のグラフィックカード以外に、最大限(32GBなど)のメモリーが必要です。高速のPCほど処理時間を短縮できます。

Agisoftソフトの他の特長は、オルソ画像の作成と点データを出力できることです。 人物や構造物の3Dモデルの作成、あるいは地形データの解析(土木測量、遺構の図化、UAVによる地形計測)の目的で、多くのユーザ様でご採用いただいています。

製品の構成

  1. Agisoft Lense
    レンズキャリブレーション・ソフトウエア
  2. Agisoft StereoScan
    2枚のステレオ画像から3次元モデルを自動的に作成するソフトウエア
  3. Agisoft Photoscan (standard / Professional)
    複数枚の重複(ラップ)する写真画像から3次元モデルを作成するソフトウエア

Agisoft Photoscanを使い、文化遺産を計測する

土器を回転テーブルに乗せ回転させながら、デジカメを使って連写モードで撮影しました。撮影時間は10秒ほど、モデルの作成は30分ほどでした。Photoscanは対象物の外線を自動で抽出するマスキング機能があり、簡単にモデル(ポリゴンメッシュ)を作成できます。以下は、Photoscanによる編集作業の画面です。土器のまわりに30枚ほどの写真が表示されています。これらの写真に対して、マスキング機能を実行します。以後、各画像を合成して3Dモデルを作ります。なお、大型の構造物(例:数メートルの銅像や石像)も撮影後に、モデルを作成できます。

 

3D PDF

Agisoft Lenseとは

以下の画像をPC画面に表示し、使用するカメラ(レンズ)で複数角度から撮影します。
これにより、レンズのキャリブレーションパラメータを求められます。

Agisoft StereoScanとは

自動でレンズのカリブレーションを行なうソフトウエアです。
2枚のステレオ写真から3次元モデルを自動的に作成します。
テクスチャー付きの3次元モデルが簡単に作れます。

Agisoft StereoScanの概要

Agisoft StereoScanソフトウエアを使用して、ペアのステレオ画像からカラー画像付き3Dモデルを作成することができます。3Dモデル化される対象物が両方のステレオ画像で見ることができれば、どの位置からでも撮影可能です。ペアのステレオ画像は、それぞれの画像ファイルまたは並列(side-by-side)に配置したJPS画像としてロードされます。また、ちょうどFujiFilm Real 3D W1 ステレオカメラで撮影されたJPEG Multi-Picture Format (MPO)画像のような形でロードされます。ステレオスキャンを使用してステレオ画像のアライメントを実行でき、共通のアナグリフ画像またはside-by-side ステレオフォーマットで保存できます。

ステレオ画像のアライメントや3Dモデルの作成作業は、完全に自動で実行できます。ひとつのステレオペアを作成するにはPCの能力によって代わりますが通常、1分以内で処理が完了します。

作成された3Dモデルは以下のフォーマットで保存できます。
Wavefront OBJ, 3DS Max, PLY, VRML, COLLADA, Universal 3D, PDF.

3Dモデルの完成

Agisoft Photoscanとは

  • 複数枚の重複した写真から3次元モデルを自動的に作成するソフトウエアで、機能により Standard版とProfessional版があります。
  • テクスチャー付きの3次元モデルが簡単に作れます。
  • オルソフォト作成、Meshのエクスポート機能があります。
  • Georeference(Proのみ)機能があり、面積・体積計測が可能です。

Agisoft Photoscanの概要

Agisoft PhotoScanは、デジタル写真から高品質の3Dモデルを作成するソフトウエアです。最新のマルチビュー3D reconstructionの技術を基に開発されました。どの位置から撮影した画像であってもモデルを作成できます。撮影の対象物は最低2枚の画像内で見える必要があります。画像のアライメントと3Dモデルは完全に自動で作成されます。

Standard版とPro版の違い

機能 Standard Edition Professional Edition
点データの作成
ポリゴンモデルの作成
Pythonスクリプト
座標値の設定
オルソ画像の出力
DEMの出力
モデルに座標値付与
  • 出力機能

    GeoTiff, xyz, Google KML, COLLADA, VRML, Wavefront OBJ, PLY, 3DS Max, Universal 3D, PDF

  • 入力機能

    JPEG, TIFF, PNG, BMP, JPEG Multi-Picture Format (MPO)

Agisoft Photoscanでの作成事例

航空写真(UAVからのデジカメ撮影でも可能)から下記のような3次元モデルが作成可能です。
特に、64bitOS環境下ではGPUの使用を含め高速に作成することが可能です。

Agisoft Photoscan適用分野

  • 写真測量が詳しくなくても3Dモデリングが必要な方
  • 現場の証拠保存の参考資料
  • 地質調査等でのフィールドワークでの活用
  • 今後活用されるであろうUAVでの撮影画像処理
  • 風化・劣化が予想される歴史的資産の現況保存

造形時間と材料のコスト

ABSスプール巻(700g)の価格は32,000円です。これは1グラム、約45円となります。(39,000円/700=約45円)
以下の例で、ベアリング(29g)の材料費は、45円x29g=1,305円となります。

サンプル品名 造形時間 材料
使用料
造形条件 サンプル
ご提供
サンプル品
画像
ステップ Fill 品質
ベアリング 2時間23分 29g 0.20mm Loose Normal
1時間30分 31g 0.25mm
ボルト/ナット 1時間45分 17g 0.20mm Loose Normal
45分 16g 0.25mm
スプリング 1時間51分 20g 0.20mm Loose Normal
1時間10分 22g 0.25mm
スカル 10時間43分 121g 0.20mm Loose Normal
6時間43分 130g 0.25mm
レンチ 1時間38分 16g 0.20mm Loose Normal
1時間02分 17g 0.25mm
パイプユニット 4時間49分 52g 0.20mm Loose Normal
3時間06分 56g 0.25mm
ポット 7時間40分 97g 0.20mm Loose Normal
4時間43分 105g 0.25mm
歯型 2時間37分 35g 0.20mm Loose Normal
1時間38分 38g 0.25mm
バックル 1時間19分 17g 0.20mm Loose Normal
49分 18g 0.25mm
リム 2時間30分 28g 0.20mm Loose Normal
1時間33分 30g 0.25mm
ハート型ケース 1時間39分 24g 0.20mm Loose Normal
1時間04分 26g 0.25mm
ボール 13分 3g 0.20mm Loose Normal
10分 3g 0.25mm
歯車組 2時間00分 22g 0.20mm Loose Normal
1時間04分 22g 0.25mm
自由曲面円形 4時間23分 48g 0.20mm Loose Normal
2時間43分 51g 0.25mm
ギア 56分 13g 0.20mm Loose Normal
33分 13g 0.25mm

注)上記造形時間と使用材料量は造形条件によって変動いたします。

部品形状・工場設備

  • 部品形状
  • 医療
  • CG&ファッション
  • 文化財
  • 他の分野

プロトタイプ

Artec 3Dスキャナーは、大型の対象物も高速でスキャニングします。自動車などのクレーモデルは曲面が多く見かけられます。ハンディ3Dスキャナーは車の曲面を忠実に表現できます。スキャンデータは、CNCマシン、あるいは3Dプリンタで実際のモデルを作ることができます。

リバースエンジニアリング

部品は2次元の図面や3次元のモデルデータを元に製造されます。設計データから3Dモデルを作る代わりに、既存の構造物(車など)から3Dモデルを作成できます。Artec 3Dスキャナーは従来の手法に比べ簡単に、リバースエンジニアリングを実行できます。最初に、部品をスキャニングして3Dスキャンデータを作成します。このデータから、付属のソフトウエアでポリゴンメッシュを作成します。Artec 3D用ソフトウエアは、広く普及する出力フォーマットをサポートしています。

品質チェック

製造部品は厳しく品質チェックされます。初期段階で欠陥部品を発見すると、大きなコスト削減につながります。2次元ベースの品質管理では、欠陥部品をすべて正しく診断しているとは言えません。Artec 3Dスキャナーは標準仕様としてビデオモード機能があります。例えばコンベーヤベルト上の部品をスキャニングすることで、部品の欠陥を見つけることが可能です。現場では、部品のサーフェースをスキャンしてモニタリングできます。

整形外科と義足・歯科補正

Artec 3Dスキャナーは体の一部をモデル化して義足の製作に利用されています。義足・手の製造は従来特別な技術が必要でしたが、3Dスキャナーを使うことで簡単な操作で高精度の義足・手を作成できます。製造の時間とコスト軽減につながります。

3Dスキャナーは医療分野において、放射線診断とは異なった診断が可能となります。例えば3Dスキャナーの使用で、脊髄の病気(脊柱側弯症、脊柱後弯症、脊柱前弯症、脊椎分離すべり症など)をより初期段階で発見することが可能です。スキャナーを使って患者の背中を非接触でスキャニングし、脊髄のゆがみを測ることができます。脊髄のゆがみを三次元で診断することで、進化の状況を視覚的に確認できます。Artec 3Dスキャナーは、動く対象物も三次元でデータ保存できます。(本サイトのビデオ・コーナーでは、動く背中や体の計測例が載っています)

車いす

車いすや医療・福祉機器を製造企業は、患者の負担を減らすことができる医療機器の開発に努めています。患者の背中をスキャンしたデータを3Dモデル化して、自分に合った機器(例えば車いす)を製造できます。いわばオーダーメードの福祉機器となります。ハンディ3Dスキャナーは人体の計測に最も適合したツールです。軽量・小型であり、ボタンひとつでスキャニングを実行できます。

後遺症のケア

大きな損傷を受けた後にはしばしば、後遺症が残ります。例えば顔にやけどを被った患者にとって、後遺症は日常生活において大きな負担になります。3Dスキャナーで患者の顔をスキャンし、オーダーメートの保護マスクを製造できます。石膏などを使うことなく、また感受性の高い顔にも接触しないため、患者の苦痛を和らげます。

整形

3Dスキャナーは整形美容にも利用されています。整形手術前に顔の3Dモデルを作成します。医者は患者に対して3Dモデルを元に、整形後の(予測した)顔の状況を示すことができます。例えばほくろやしわなどの消滅をビジュアルに表現することで、患者には安心感が生まれます。また3Dモデルは、医者と患者の間でトラブルになったとき仲裁にも役立ちます。

3Dスキャナーは「手術前」「手術後」以外に、「手術中」の顔をスキャニングすることも可能です。整形手術の過程も公開することが可能です。

ダイエット治療

3Dスキャナーは、ダイエット治療にも活用できます。ダイエット前後の患者の体をスキャニングします。スキャンしたデータから3Dモデルを作成して比較することで、ダイエット治療の進捗状況をデジタルで把握します。腹部、ふともも、腕まわりなどを三次元のモデルで表現できます。

映画およびゲーム業界向けCG

映画などの特殊効果を生み出すツールとして、映画業界ではハンディ3Dスキャナーが利用されつつあります。CGとアニメーションは報道、娯楽、マルチメディアなどの業界に大きなインパクトを与えました。CGやアニメは現在、映画やコマーシャル、TVやビデオゲームなどで必須のツールとなっています。すべてのアイデアは3Dアニメで表現でき、見る人に直感的に意志を伝えることができます。

3Dアニメの作成ではハンディ3Dスキャナーの利用が増えています。スキャンと同時に1.3MPの画像も撮影でき、テキスチャマッピングが可能です。また運動(移動)中の物体も3Dで計測できます。従来では考えられなかった新しい計測方法が実現されました。変化する人の顔を3Dで表現したり、また人物のモーションキャプチャ、移動しながらスキャニングなどArtec 3Dスキャナーは、多くの特長を備えた3D計測ツールです。

ファッション

ハンディ3Dスキャナーは約1分ほどで人間のからだをスキャンします。裁縫企業にとってからだのサイズを知ることで洋服の製造が簡単に行えます。オーダーメードの洋服を作る際にも利用可能です。

パターン作成

人間のからはファッションとは異なり、年々変わっていきます。服飾デザイナーや裁縫メーカーは、モデルに合った洋服を製造するため、モデルのテンプレートが更新されていくのを望んでいます。Artec 3Dスキャナーを使ってモデルをスキャンし、データベースに保存しておきます。3Dスキャナーは世界のデザイナーが最新のパターンを利用できるよう支援しています。

ショッピングの新しい提案

インターネットで洋服の購入する場合、3Dスキャナーを使って自分のからだをスキャンします。首回り、胸から胴体までの形、太ももやおしりなどの形状を保存しておきます。自分に合ったサイズを洋服のデータベースから選択し、後は好みの形と色を選ぶだけです。ショッパーの体形に合う製品に絞ったマーケティングが可能となります。また洋服の購入後の返品率も減ります。ショッピングストア側にとって、洋服だけではなく下着類や装飾も紹介できるチャンスとなります。

バーチャルミュージアム

ハンディ3Dスキャナーによる文化財(彫刻、レリーフ、絵画、装飾物など)の三次元化は今後増々、広がっていきます。文化財保護のため、本物を複製して展示する場合もあります。多くの博物館は展示物をインターネットで公開しています。文化財は展示物の維持コストやスペースなどの問題で倉庫に保管され、そのデジタル3Dモデルがネットで公開されています。このバーチャルミュージアムは多くのネットビューアを魅了し、例えば3D PDFで3Dモデルを閲覧できます。

文化財の修復

文化財の修復では、例えば失われた装飾を複製する場合があります。Artec 3Dスキャナーを使い、現存する装飾から3Dモデルを作成します。新たに複製する装飾が欠損箇所に正しくは適合するか、前もって調査する必要があります。彫刻、建築、スタッコ装飾の複製モデル(コピー)をスキャニングして、コンピュータ上で同じくスキャンした現存の装飾と合体するか調べます。今後、文化財の修復にハンディ3Dスキャナーは利用されていきます。

バイオメカニカル分野での研究

Artec 3Dスキャナーを使ったスキャニングでは、1秒に15枚の画像を撮影して自動で合体していきます。そのため、動く物も三次元でスキャニングできます。スキャニング3Dデータからいろいろな解析に利用できます。筋肉などの動きを検査するバイオメカニカルやアスリートの動態観察にも使用されています。

犯罪の解明

3Dスキャナーは犯罪の解明にとって重要なツールになりつつあります。犯罪の現場をすばやく三次元で撮影できるメリットは計り知れません。Artec 3Dスキャナーは、非接触で高精度でモデルを作成し、カラー画像も同時に取得します。

保険

保険会社はハンディ3Dスキャナーを使って事故車の計測をおこないます。事故の原因究明と当事者の特定を支援します。従来の2次元データでは判断できない事案も3次元データによる検証で、新たに究明の可能性が広がります。

造形時間と材料のコスト

ABSスプール巻(700g)の価格は32,000円です。これは1グラム、約45円となります。(39,000円/700=約45円)
以下の例で、ベアリング(29g)の材料費は、45円x29g=1,305円となります。

サンプル品名 造形時間 材料
使用料
造形条件 サンプル
ご提供
サンプル品
画像
ステップ Fill 品質
ベアリング 2時間23分 29g 0.20mm Loose Normal
1時間30分 31g 0.25mm
ボルト/ナット 1時間45分 17g 0.20mm Loose Normal
45分 16g 0.25mm
スプリング 1時間51分 20g 0.20mm Loose Normal
1時間10分 22g 0.25mm
スカル 10時間43分 121g 0.20mm Loose Normal
6時間43分 130g 0.25mm
レンチ 1時間38分 16g 0.20mm Loose Normal
1時間02分 17g 0.25mm
パイプユニット 4時間49分 52g 0.20mm Loose Normal
3時間06分 56g 0.25mm
ポット 7時間40分 97g 0.20mm Loose Normal
4時間43分 105g 0.25mm
歯型 2時間37分 35g 0.20mm Loose Normal
1時間38分 38g 0.25mm
バックル 1時間19分 17g 0.20mm Loose Normal
49分 18g 0.25mm
リム 2時間30分 28g 0.20mm Loose Normal
1時間33分 30g 0.25mm
ハート型ケース 1時間39分 24g 0.20mm Loose Normal
1時間04分 26g 0.25mm
ボール 13分 3g 0.20mm Loose Normal
10分 3g 0.25mm
歯車組 2時間00分 22g 0.20mm Loose Normal
1時間04分 22g 0.25mm
自由曲面円形 4時間23分 48g 0.20mm Loose Normal
2時間43分 51g 0.25mm
ギア 56分 13g 0.20mm Loose Normal
33分 13g 0.25mm

注)上記造形時間と使用材料量は造形条件によって変動いたします。

3Dプリンタ UP! Plus 概要

エンジニアリング3Dプリンタ UP! Plus
設計者のパーソナル3Dプリンタ

3Dプリンタ Mini モデルの造形エリアは 140(W)×140(D)×135(H)mm
積層ピッチは、0.15mm~0.35mmの間で選択できます。素材としてABS樹脂を使用します。

軽量・小型で高精度、試作品作りに最適です。
ボルト&ナット、ギア、ベアリング、バネ、ケース(箱)、すべて造形できます。

モデルの材料はABS樹脂を採用しています。ABSは高い強度を持ち、加工しやすく弾力性に富みます。市販製品のプラスチックに近い素材で、複数のモデルを組み付けて機構解析を実施できます。試作品として形状チェック、アセンブリー検査や機能テストなどに利用できます。

ひとつのプリントヘッドでモデルとサポートを同時に作成していきます。サポート材は柔らかく造形するようソフトウエア側で制御されています。そのためサポート材はモデルの作成後、簡単にモデル材から引き離すことができます。

“表面がきれいな造形品を作りたい”、そんなご要望にお応えします。

仕様
モデル UP! Plus プリンタ
使用部材 ABS樹脂
プリントエリア (mm) 140 x 140 x 135H
積層ピッチ (mm) 0.15 /0.20 /0.25 /0.30 /0.35 /0.40
プリンタヘッドタイプ シンブルヘッド
製品寸法 (cm) 245W x 260D x 350H
重量 5Kg
電源 100-240V, 50-60Hz, 220W
対応OS Windows XP, Vista, Win 7 & Mac
使用温度 25~40°
ソフトウェア UP ソフトウエア(入力フォーマットはSTL)

仕様は予告なく変更になる場合があります。

UP! Plusで作成した造形品

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造形品 イメージ7 造形品 イメージ8 造形品 イメージ19
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エクセル応力計算ダウンロード

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